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断熱材について考える

2010年11月

断熱材が入手困難になっているようです。グラスウール・ロックウールという一般的に使われている断熱材は手に入れるのが難しく、それよりちょっと高価な発泡系断熱材も入手に時間がかかるようになりました。
そして、タマゴグミが使っている羊毛断熱材はというと、ちょっと高価なためまだ大丈夫のようです。
ただ、不安ですので来春までの着工予定を出して、断熱材を確保してもらいました。

この状況は、エコポイントの関係です。
その理由はいいとして、断熱材についてちょっとコメントを。

どの断熱材が良いとか悪いとかは言いません。それは予算やその会社の考え方があるからです。それを批判することは誰も出来ません。
ただ、施工に関しては少し知ってもらいたいことがあります。
 

断熱=自然に逆らっている状況

冬は寒いのが当たり前、夏は暑いのが当たり前。
昔の家は、冬は寒かった。隙間風は吹くし、壁の近くなんか寒くて寒くて・・・
夏は・・風通しが良かったので暑いというまではなかったのですが、冷房効率は悪かった。
つまり、自然にあまり逆らっていないつくりだったのです。
だから、自然素材の柱や梁など木たちは、自然のなかで元気な状態で保たれていました。

今の家はというと、思いっきり自然に逆らっています。
冬はちょっとの暖房で暖かい。夏もちょっとの冷房で涼しい。
つまりおかしな状態なのです。
自然素材の柱や梁たちは、人間と同じ環境におかれています。

ということは、柱や梁は甘やかされてしまってダメになってしまうの??

そうじゃ有りません。
全ての柱や梁を平等に甘やかして造らなきゃいけないということです。
 

断熱欠損という厄介な問題

高断熱で建物全てが包まれていれば問題はありません。温度差がなく環境は全て同じです。しかし、ちょっとした隙間で断熱材が入れにくいところや施工忘れで、断熱欠損になるところが出てきます。窓周りとか、壁と天井がぶつかるところとかです。
そうなると、その部分は冬は冷え、夏は暑くなるのです。(当たり前です)
 

結露という脅威

断熱欠損で、その部部が冷えたり、暑くなったりすること事体は、エネルギー効率が下がるだけで、梁や柱たちには大きな問題にはなりません。(地球環境や、お財布には大きな問題です)
しかし、そこに冬なら室内の空気、夏なら外部の空気が入ると「結露」がおき、「水」が発生します。
これが厄介なのです。
(結露発生のメカニズムについて知りたい方は、info@tamgogumi.com まで、「何で結露が起きるんや?」と質問を下さい。)

壁の中の水は乾きにくく、壁の中がじめじめしてきます。すると、発生するのが腐朽菌。この菌は、温度、栄養、酸素、そして水分で発生します。発生を抑えていた最後の砦、水を与えてしまうと、もわ〜〜〜っと(雰囲気です。発生時にこんな音はしません)出て、木を侵食しだします。
 

人間も黙っちゃいないぜ ベーパーバリア

さてさて、こんな状態になるのを人間様は見過ごすわけありません。そこで生まれたのがベーパーバリア。
室内の水蒸気を壁際で止めてしまおうという手です。主な施工方法として、室内側の壁にビニールシートを貼る方法を取ります。
凄い知恵ですね。

しかし、このベーパーバリア、98%くらいの「完璧」が絶対条件です。
室内の湿気が入りにくい=壁の中に入った湿気(水分)は出にくい。
ということです。
(98%としたのは、100%の施工は不可能だからです。2%程度の不完全は、壁の中の木たちが、湿気を吸い取ってくれるので、大丈夫です)

ベーパーバリアを採用するときには、ここに注意して見てほしいのです。コンセント周りは破れていないか、壁と天井の収まりは大丈夫か、ジョイントはテープ処理が行われているか、そんなところを確認すると良いでしょう。

タマゴグミでは
タマゴグミはベーパーバリアを採用していません。
タマゴグミがベーパーバリアを完璧に行うためには、専門業者を採用しなくては不可能。そうするとコストがぐっと上がってしまうと判断したからです。
そこで、考えたのが「壁の中に水蒸気が入っても大丈夫なようにしよう」ということです。
結果採用したのが、羊毛断熱材。

羊毛は人の髪の毛と同じ構造で保水する能力が高いものです。壁一面に水蒸気をコントロールできる材料を使うことで、結露を防ごうという考えです。
また、ベーパーバリアを採用しないことによって、雨が漏りたら直ぐに室内に影響が出るわけです。ということは、雨漏れの早期発見に繋がると考えています。

羊毛断熱材は、壁の中の結露を防ぐ、万が一壁の中に水分が発生したら発見しやすくする。
この2点の理由だけで採用しています。

タマゴグミが羊毛断熱材を採用している理由ってこんなことだったんですよ?
えっ? がっかりしました? もっと自然素材っていう理由がほしかったですか??
すみません。。私、単純なもので・・・・

追伸
だからといって、羊毛断熱材じゃないといけないということでは有りません。
上記のように、工法や材料はその会社の考えから決まってきています。
よい家を建てようとするあなたとしては、工法や材料をまず見るのではなく、その会社が断熱に対して、結露対策に対してどんな考えを持っているかをきちっと聞くところから始めてください。
私はベーパーバリアで完璧な会社を何社も見てきています。

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